無口な予約

reserved 
1番目の意味:予約した、とっておいた
2番目の意味:控えめの、無口な
単語の作り:動詞reserveの過去分詞の形容詞化
reserveの語源:ラテン語 reservare(保留する)← re-(後ろに)+ -serve(とっておく)

Hannah seemed somewhat depressed at the loss of her friend, and for several weeks was more reserved than usual.
 - Steven Milhauser, The Barnum Museum

少女が友人を失い、しばらくいつもより無口だった、という文章。
初めて読んだとき、「なぜここで予約!?」となったけれど、辞書に「無口な」とあったので意味はわかった。
「予約」と「無口」はすぐにはつながらないけれど、reserveの語源を見るとわかる。
誰か他の人に渡さずに後ろにとっておく「予約」と、言葉を口に出さずに後ろに引っ込めておく「無口」は、抽象度を上げると確かに同じ言葉でいけると納得する。
ミルハウザーは古い単語をたまに使うので、家庭教師の先生に現代でも普通に使うか確認したら、「使うよー!」とのことだった。
特に文語でもなく、口語で使う人もいるらしい。

こういう単語はすばらしい。
見つけると3日間くらい機嫌良くいられる。