誇らしい気持ちでいっぱい

日付が変わる頃、眠剤を飲む。
夫は別室でとっくに寝入っている。
私は自分のベッドに座って、眠気が来るのを待つ。
この時間が好き。
座ったままで寝ること、途中で起きて横になること、最初からきちんと横になることが、それぞれ1/3の確率。

おととい、座ったままで寝た日、3時くらいに目が覚めた。
そしてそのタイミングで、なぜか突然夫が現れた。
たぶん横に座って、私を抱き寄せた。
私は彼の腕の中で、瞬時にすぴーっと寝息を立て始めたらしい。
(普段、私のほうが先に寝るのはありえない)
そのまましばらくすると、少しずつ体勢が崩れていった。
私はベッドの上で、寝返りとは違った形で、ぐるんと回っていたらしい。
出会って以来、トップ3に入るようなかわいさだったらしい。

私がかわいかった瞬間の不動の1位は、付き合い始めた頃の「電柱ちらり」。
待ち合わせに遅れた私は、彼の近くまで着いて、電柱に隠れた。
ここでちらっと顔を見せたら許してくれるかしらん、きゅんとさせちゃうかしらん、んなわけないか、と思いながらそっと顔を出した。
目が合った。
彼は想定外にちょろかった。

数年前のそれに匹敵するようなかわいさを、下心なく表現できた私に、成長を感じる。